感染拡大に警鐘の米空母艦長、海軍が解任処分を維持 復帰認めず

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米海軍が空母「セオドア・ルーズベルト」艦長の解任を維持する判断を下した/MC3 Nicholas Huynh/U.S. Navy/FILE

米海軍が空母「セオドア・ルーズベルト」艦長の解任を維持する判断を下した/MC3 Nicholas Huynh/U.S. Navy/FILE

ワシントン(CNN) 米海軍は19日、空母「セオドア・ルーズベルト」での新型コロナウイルス感染拡大に警鐘を鳴らした同艦艦長について、解任とした当初の処分を維持する決定を発表した。初期段階の調査では艦長復帰を勧告していたが、新たな調査の結果、一転して解任が確定した。

海軍の最新の調査では、クロージャー艦長がソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)など感染拡大抑止のための適切な手続きを守らなかったこと、グアム寄港後に乗組員を下船させるのが遅れたことなど、複数のミスを指摘している。

ギルデイ海軍作戦部長は国防総省での会見で、「クロージャー氏をセオドア・ルーズベルトの艦長に再任命する考えはない。将来的に艦長の地位に就く資格もない」と述べた。

ギルデイ氏はクロージャー氏が4月に解任された後、当初は艦長に復帰させるべきと考えていたが、初期調査に続けて「より広範で深い調査」を行い、調査を一段と徹底させたという。会見にはブレースウェイト海軍長官も参加した。

ギルデイ、ブレースウェイト両氏とも、海軍が初期段階で適切な調査を怠ったとしている。

国防総省報道官によると、エスパー国防長官はこの日、調査結果についての報告を受け、「調査は徹底的かつ公正なものだったと考えている。調査結果に基づく海軍の決定を支持する」と明らかにした。

クロージャー氏が4月に解任された際、モドリー海軍長官代行(当時)は理由として、感染拡大への警告を広範囲に拡散させた同氏の稚拙な判断を挙げていた。警告の内容はメディアにも流出した。

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