米加州、人口の72%をコロナ対策「警戒対象」に
(CNN) 新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が目立ち始めた米カリフォルニア州のニューサム知事は4日までに、州内にある計58郡のうち19郡を新型コロナ予防策の「監視リスト」に含めていることを明らかにした。
これら19郡の住民総数は州全体の人口の約72%を占める。米国勢調査によると、カリフォルニア州の総人口は昨年の調査で推定約3950万人。
知事は1日、経済活動の再開宣言を撤回し、これら19郡内での全ての屋内事業の停止を命令。レストラン、美術館、動物園、映画館や家庭向けの娯楽施設などの閉鎖を指示した。
州によると、州内の感染者のうち約43%はロサンゼルス郡で発生している。
知事は以前の記者会見で、州内での累計感染者数は先月29日までの過去1週間で45%増を記録したとも報告していた。7日間での陽性率は5.9%だった。
ニューサム知事はまた、州内の刑務所の受刑者2500人以上が新型肺炎の陽性反応を示したことも明らかにした。このうちの3分の1以上がサンクエンティン刑務所に集中した。
同刑務所の囚人の約42%が新型コロナに特に感染しやすい環境にあるとも考えられている。約1011人が既に感染した。州の矯正施設管理当局によると、服役者の総数は3507人。
刑務所内の感染拡大を防ぐため受刑者の別の施設への移送の方途の変更などを実施しているという。