乗客に「フェースシールド」着用も義務化、カタール航空
(CNN) 中東のカタール航空は4日までに、乗客にマスク、鼻や口を覆うものに加えて「フェースシールド」の着用も義務づける方針を明らかにした。
新型コロナウイルスの大流行を受け乗客のマスク着用は世界の航空業界で通常の慣行となりつつあるが、フェースシールドの装着を求めるのは異例。
同社の報道担当者はCNNトラベルの取材に、乗客が今回の新たな規定を尊重すると信じると表明。搭乗手続きでフェースシールドの着用を拒んだ乗客は同社便の利用を認めないともした。
カタール航空によると、乗客には搭乗前に使い捨て用のフェースシールドやサージカルマスク、手の消毒液などを配給する。フェースシールドの大きさは大人と子ども用があり、2歳以下の幼児は対象外。
フェースシールドの利用はエコノミークラスの乗客には飲食の時間帯以外は義務づけられ、スペースがより広いなどのビジネスクラスでは乗客の選択に任せる方針。ただ、搭乗や降機時には乗客全員の着用が必要とした。
客室乗務員もマスク、ゴーグル、使い捨ての防護服などを着用する/Courtesy Qatar Airways
カタール航空は乗務員の予防策も強化。使い捨ての防護服、安全グラス、グローブやマスク着用も指示している。
同社首脳はこれら新型コロナ対策の追加で、乗客は安全に目的地へ到着出来ると誇示した。
同社は新型肺炎の感染拡大の初期に欠航としていた路線の再開に動き始めている。7月1日には11カ所への運航を復活させ、同月中旬までには65カ所へ拡大する予定。