米国の新規感染者5万人超、36州で感染増 独立記念日控え
(CNN) 米国で3日、新型コロナウイルスの感染者が新たに少なくとも5万1842人報告された。感染数が増加傾向にある州は36に上っており、4日の独立記念日の週末を前にコロナの猛威が暗い影を落としている。
米国では2日、5万2000人以上の感染者が確認され、1日あたりの最多記録を2日連続で更新していた。感染者が5万人を超えるのは3日連続となる。
2カ月あまり前に訪れた最初のピークで影響を受けた州は一握りだったが、今回は南部と南西部の全域でウイルスが猛威を振るっている。米疾病対策センター(CDC)の予測では、コロナによる米国の死者は今月末までに14万8000人近くに達する見通し。
CNNの医療専門家でジョージ・ワシントン大学教授のジョナサン・ライナー医師は3日、「われわれが南西部で目にしているのは、陽性者数と陽性率の両方が上昇する事態だ」と指摘した。
米ジョンズ・ホプキンス大学によると、コロナによる米国の死者は12万9000人以上、感染者は270万人を超える。国内の36州で感染ペースが加速しており、南部と西部で急速に病床が埋まりつつある。
カリフォルニア、アリゾナ、テキサス、フロリダの各州は今週、新規感染者の数で過去最高を記録。フロリダでは3日、新たに9500人近くの感染者が報告された。テキサスでは2日連続で約8000人の新規感染者が出たのに続き、3日も7555人を記録した。
感染拡大に対応するため、二十数州で経済活動の再開をいったん停止したほか、他州も追加措置を講じている。ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカットの3州は、感染率の高い8州からの訪問者に2週間の隔離を義務づける勧告を出した。