ベイエリアの空、火星のようなオレンジ色に 山火事の影響
(CNN) 米カリフォルニア州ベイエリアで9日午前、山火事の影響で空がオレンジ色に染まり、まるで火星のような光景が出現した。
同州サンフランシスコやオークランド、バークリーでは空一面がオレンジ色や赤色に染まり、山火事の灰や煙のために遠方がかすんで見えた。
CNNの気象専門家は「火災現場付近で煙や灰が厚くなると、太陽光が完全に遮られて夜のように暗くなることがある」と解説する。
This is NOT a self promotion. But I want to take this opportunity to share my writings on police brutality on Black women in the USA. https://t.co/R4C4SSKf7s
— Zneha (@mithrilmaker) September 9, 2020
住民は電気をつけ、赤く染まった空を見上げた。山火事で発生した煙は300キロ以上も離れた現場から、風に乗って運ばれてきていた。オレゴン州セーラムなどでも同じような現象が観測された。
カリフォルニア州各地で燃え広がる山火事では大量の煙が発生し、ベイエリアでは25日連続で、大気汚染への警戒を呼びかける警報が出されている。この日数は、14日連続で警報が出された2018年の火災発生時を上回って過去最長となった。
「煙と灰がインスタグラムのフィルターのような役割を果たしている。大気中の粒子が、日没や日の出の時の大気中微粒子と同じような形で、太陽光を反射している」と専門家は解説する。
サンフランシスコの住民は「まるで目が覚めたら火星の空が見えたみたいな感覚」とツイートし、オークランド在住の女性は「午前10時なのに電気がついている」とインスタグラムに投稿。CNNの取材に対し、「不気味で世界の終わりみたいで怖い」「1988年からベイエリアに住んでいるけれど、こんな経験は初めて」と語った。
オークランドの古着店のインスタグラムには、真っ赤に染まった空の写真が掲載され、「午前9時45分に撮影。加工はしていない。今日は閉店」と書き込まれていた。