第1回大統領候補討論会、トランプ氏とバイデン氏が初の直接対決
トランプ氏が大統領職に就いて過半数の支持を得ている数少ない分野のひとつが経済だ。しかし、バイデン氏はここ数週間、経済について攻撃を始めている。今回の大統領選について、「パークアベニュー対スクラントンの戦い」と形容し、トランプ氏の裕福な不動産王としての経歴と、自身の労働者の街の生まれとを対比させている。
バイデン氏はニューヨーク・タイムズ紙によるトランプ氏の税に関する報道を使って、トランプ氏による中西部の接戦州における中間層や労働者の擁護者という主張を切り崩そうとする可能性が高い。バイデン氏はまた、トランプ氏による新型コロナウイルスの対応の不手際が経済の落ち込みにつながったと批判するとみられる。
トランプ氏とバイデン氏の討論会では、白人のブルーカラーの有権者、その中でも大学を卒業していない有権者を奪い合うことになりそうだ。白人で大学を出ていない有権者は2016年の大統領選ではトランプ氏が獲得したが、バイデン氏支持へと移りつつある。
トランプ氏はバイデン氏の47年にわたる政治家としての経歴を攻撃するとみられる。