昨年退任の元統合参謀本部副議長、バイデン氏支持表明
ワシントン(CNN) トランプ米大統領の元上級軍事顧問で、統合参謀本部副議長を務めたポール・セルバ氏が25日までに、11月の米大統領選でのバイデン氏支持を表明した。
セルバ氏は、500人近い国家安全保障の専門家や元将校が署名する、バイデン氏の大統領就任を望む公開書簡に名を連ねた。
セルバ氏は2015年に当時のオバマ大統領に統合参謀本部副議長に指名され、その後17年にトランプ氏から再指名を受けた。副議長として米国の核兵器計画に深く関与し、昨年夏に退任した。
退任間もない将校は政治から距離を取ることが一般的で、セルバ氏の支持表明は異例。
書簡には「大統領の軽蔑的な態度や失策により、同盟国はもはや我々を信頼も尊敬もしておらず、敵も我々を恐れていない。気候変動は衰える気配はなく、北朝鮮の核計画も同様だ。大統領は米国の軍事関係者の首に懸賞金をかけるロシア側の敵対者への影響力を緩め、中国に対する貿易戦争は米国の農家や製造業者に損害を与えただけだった」などの記載がある。
この書簡には共和党のジョージ・W・ブッシュ政権下で国務副長官を務めたリチャード・アーミテージ氏も署名している。