マイク・タイソンさん、54年の人生で初の投票へ
(CNN) ボクシングの元世界王者のマイク・タイソンさん(54)が今年初めて選挙で投票する考えであることがわかった。タイソンさんは強姦(ごうかん)などで有罪となり選挙権をはく奪されるなどしていたため、これまで一度も投票したことがなかった。
タイソンさんは22日、ツイッターへ、「今回が私にとって初めての投票となる」と投稿した。重罪を犯した経歴から考えたこともなかったが、ついに投票できて誇りに思うと付け加えた。
タイソンさんは1992年、強姦などの罪で禁錮6年の刑を言い渡された。タイソンさんは3年後に出所していた。この時の判決のため、タイソンさんは投票権をはく奪されていた。
米国の多くの州では、重罪を犯した人は投票権がはく奪される。
刑事司法の改善に取り組む団体の試算によれば、2016年の選挙では重罪を犯したために600万人超の米国人が投票できなかった。この人数は全米の有権者人口の約2.5%に相当するという。
タイソンさんが居住するネバダ州では2019年、出所した元重罪犯全員に対して投票権を回復する法律が成立した。このため、タイソンさんは今年の選挙に参加できるようになった。