トランプ氏、新サイト立ち上げネットに復帰
ニューヨーク(CNN) 米国のトランプ前大統領とメラニア夫人がウェブサイトを立ち上げ、自分たちのオフィスの運営に活用していることが31日までに分かった。トランプ氏は今年1月の連邦議会議事堂襲撃事件を受けて各種のソーシャルメディアから締め出されていたが、今回のサイト立ち上げを通じてネットの世界に舞い戻った形だ。
「45office.com」と題されたこのサイトにはトランプ氏の長い紹介文が掲載されている。冒頭には「ドナルド・J・トランプは歴史上最も驚くべき政治運動を立ち上げた。政治王朝をその地位から引きずり下ろし、ワシントンのエスタブリッシュメント(既得権益層)を打ち破り、史上初めて、真のアウトサイダーとして合衆国大統領に選出された」とある。
また十数枚以上の同氏の画像も見ることができる。内容は大統領専用機「エアフォースワン」に乗り込む様子や、北朝鮮の指導者、金正恩(キムジョンウン)氏とあいさつを交わす場面、赤ちゃんにキスをしている姿などをとらえたもの。大統領就任時にメラニア夫人とダンスを踊った時の写真やホワイトハウスでのディナーの写真もある。
サイトは2度の弾劾(だんがい)裁判に触れていないが、「コロナウイルスによる疾病が中国から到来した」と言及。トランプ氏が「早期に決定的な行動を取り、中国と欧州からの渡航を禁止した。この措置で数えきれないほどの命が救われた」と記している。
ジョンズ・ホプキンス大学の30日時点での集計によると、米国における昨年1月からの新型コロナ関連の死者数は少なくとも55万371人。感染者は約3030万人に上る。
サイトを訪れた人は、専用フォームを通じてトランプ氏とメラニア夫人からのメッセージをリクエストしたり、夫妻にイベントへの出席を求めたりもできる。当該のページには、リクエストが多数寄せられているため、処理作業に最長で6週間かかるとの記載がある。
またイベントへの出席依頼については、メディアや著名な人物が同席するかどうかを明記するよう求めている。
トランプ氏をめぐっては長年顧問を務めるジェイソン・ミラー氏が、2~3カ月のうちに独自のプラットフォームでソーシャルメディアに復帰するとの見通しを示していた。
「数千万人」の新規ユーザーを呼び込んで「ソーシャルメディア一番の人気」となり、流れを一変させるだろうとミラー氏は述べている。