子どもの新型コロナ感染、前週比で減少 米
(CNN) 米国で新型コロナウイルスの検査で陽性となった子どもの数が前週比でわずかに減少したことがわかった。一方で、米国での新規感染件数全体に占める子どもの割合は約27%と高い水準となっている。米小児科学会(AAP)が27日、報告書を発表した。
米国全体でみても、新規感染件数の報告は減っている。新型コロナウイルスに新たに感染した子どもの件数は、9月23日までの1週間で20万6864件と8.5%減少した。
それでも新規感染件数が20万件を超えたのは5週連続となる。AAPは「子どもの新型コロナウイルスの新規感染件数は依然として異常に高い」としている。
子どもの感染は、米国で7月に感染力の高いデルタ変異株が主流となって以降、増加した。AAPが報告する週ごとの件数は、7月22~29日の週から188%増加している。当時の件数は7万1726件だった。
子どもは成人よりも新型コロナウイルスで重症化したり死亡したりする可能性ははるかに低いものの、一部の子どもは当初の症状の深刻さに関係なく、長期的な症状が出る可能性がある。
年齢別でみると各州での新型コロナウイルスによる入院患者に子どもが占める割合は1.6~4.1%。年齢別でみた死亡率は0.27%未満で、7州では新型コロナウイルスによる子どもの死者は報告されていない。
CDCは26日までに、米国で18歳未満の子どもが新型コロナウイルスによって死亡した数は579人と報告している。