バイデン米大統領がブースター接種、ワクチンの重要性強調
(CNN) 米国のジョー・バイデン大統領(78)が27日午後、ホワイトハウスで新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加)接種を受けた。米国ではこの数日前、食品医薬品局(FDA)が高齢者などを対象とするブースター接種を承認していた。
接種を前にバイデン大統領は、「このパンデミック(世界的大流行)を打ち負かし、生命を救うためには、ワクチンを接種してもらう必要がある」と強調し、「どうか正しいことをしてほしい。接種を受けてほしい。そうすれば自分の命も、自分の周りの人の命も救うことができる」と訴えた。
バイデン大統領は今年1月の就任式を前に、米ファイザー製のワクチンを2回接種していた。年齢が78歳で、2回目の接種から半年以上が経過していることから、ブースター接種が認められる条件を満たしている。
大統領夫人の報道官によると、ジル・バイデン夫人も27日、ホワイトハウスでブースター接種を受けた。夫人は首都ワシントン郊外のコミュニティーカレッジで教員を務めている。
バイデン大統領は27日、自身の年齢について、ブースター接種が認められる65歳を「大幅に上回っている」と冗談を言い、1回目と2回目を接種した際の副反応はなかったと語った。
大統領はさらに、「ブースターは大切だが、最も大切なのは、もっと多くの人にワクチンを接種してもらうことだ」と述べ、「米国民の大多数は正しいことをしている。成人の77%以上が少なくとも1回の接種を受けた。約23%はまだ1回も接種していない。その際立った少数派が、この国で我々の大多数にとてつもない損害を引き起こしている」と強調。「これはワクチン未接種者のパンデミックだ。だからこそ私はできる限りのワクチン義務化を断行している」とした。