新型コロナの入院費用、平均833万円 米調査
(CNN) 米国で新型コロナウイルスに感染し入院した場合の平均的な費用は約75000ドル(約833万円)で、重症化して人工呼吸器の利用や集中治療室への数日間の収容を要すれば30万ドル(約3300万円)以上に達することが26日までにわかった。
今回の調査結果は非営利団体「フェア・ヘルス」が保険金請求の申請内容などを新たに調べて判明した。同団体は医療保険費などの問題で透明性を求める活動を進めている。
これによると、入院費などに関する交渉を終えて、患者側あるいは保険会社側が実際に支払った額は一般的な新型コロナ治療の適用では平均約3万3500ドル。より複雑な入院治療が要する場合は約9万8000ドルだった。
同団体は入院中の研究所での検査、放射線医学上の治療、病室の経費、治療態勢や専用の薬剤などの請求を分析。退院後の酸素吸入装置の供与や外来患者としての来院などの要素も考慮に入れた。
フェア・ヘルスの調査結果によると、入院に至らない感染事例で医療保険に入っていない患者が負担する費用は平均で2500ドル以上だった。研究所に委ねた検査、放射線医学の治療や心電図検査の処置の費用などが含まれた。
半面、保険に加入していれば、保険会社や患者自身が支払う総額は平均で約1000ドルだった。
新型コロナ感染に伴う入院費については今年8月、高齢者ら向けの公的保険制度「メディケア」の加入者の支払額は平均で約2万2000ドルとする別の研究結果が公表されていた。