小学1年男子、学校の個人写真撮影でマスク外さず 母親のいいつけ守る

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学校での写真撮影でもマスクを着用したメーソン・ピープルズ君/Courtesy Nicole Peoples

学校での写真撮影でもマスクを着用したメーソン・ピープルズ君/Courtesy Nicole Peoples

(CNN) 米ネバダ州ラスベガスの小学校で個人写真の撮影が行われる日(ピクチャーデー)の朝、小学1年生のメーソン・ピープルズ君はお気に入りのシャツを選び、笑顔の練習をした。

母親のニコールさんはCNNの取材に「この子はこの数週間から1カ月ほどで4本歯が抜けたから、笑顔には誇りを持っていた」と語った。

そんなメーソン君から、写真撮影時にもマスクをつけたままだったとの話を聞いたとき、ニコールさんは少しショックを覚えた。メーソン君は学校でマスクを外していいのは食事の時だけという母親の言いつけを守っていた。

ニコールさんは「学校が始まるときに安全の大切さや、マスクをしない場合細菌がどのように広まるかを話した。だから彼はいつも忘れずにマスクをつけている」と語る。

メーソン君が通う小学校ではマスクの着用が求められている。

写真撮影の担当者がメーソン君に、撮影の際はマスクを外しても大丈夫と伝えると、メーソン君は「結構です。お母さんから外してはいけないと言われているので」と丁重に断ったという。

メーソン君はベッドメーキングや部屋の掃除もきちんとするルールに従う子で、「だからこそ家に興奮して帰ってきて撮影の話を聞かせてくれたのだと思う」とニコールさん。息子を誇らしく思ってフェイスブックにこの話を投稿したところ、広く拡散した。

多くの人からメーソン君に何かをしたいとの申し出を受け、ニコールさんはクラウドファンディングサイトの「ゴーファンドミー」にページを立ち上げた。7ドル(約770円)を目標額に設定したところ、既に1万3000ドル(約143万円)も集まった。ニコールさんはこれをメーソン君の大学の資金にしたいと考えている。

子どもにとってマスク着用や友だちとの社会的距離の確保を実践することは難しいが、メーソン君はその重要性を知っている。

今年1月、メーソン君の曽祖父が新型コロナウイルス感染症で亡くなった。日頃から生活を共にしていた曽祖父の死に「メーソン君は影響を受けた」という。「この経験からマスクを着用したいと思うようになり、それが自分だけでなく自分の周囲の高齢者などを守ることになると気づいた」とニコールさんは語った。

マスクをつけていても、メーソン君の表情はきりっとしていて、目が輝いていた。ニコールさんはこの写真を必ず購入し、家の壁に貼っている家族の写真の中央に飾りたいと語った。

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