変異株出現の抑制に「ワクチン接種を」 米CDC所長
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は26日、新型コロナウイルスワクチンの接種率が十分な水準になれば、ワクチン接種を繰り返さざるを得なくなるような変異株の出現の抑制につながる可能性があると述べた。
CDCと米食品医薬品局(FDA)は先ごろ、一部の米国人に対してブースター(追加)接種を認めた。
ワレンスキー所長によれば、今回の追加接種の承認は人々がワクチンを接種し続けなくてはならないということを必ずしも意味しないという。
ワレンスキー所長は「われわれの現在の目標は新型コロナウイルスの先を行くことだ」と指摘。国内外で感染が減少すれば、将来さらに追加接種を必要とするような変異株が増えることはなくなるだろうし、それを期待していると述べた。
アイダホ州では多くの人々が新型コロナウイルスによって死亡しており、一部の葬儀場では遺体を置く場所が少なくなりつつある。
同州エイダ郡の検視官を務めるドッティ・オーエンズ氏は「休みなしで働いている。疲れ切っている。いら立っている」と述べた。葬儀場や病院がひっ迫しつつあるという。
アイダホ州で起きていることは悲劇だが、驚くことではないのかもしれない。
アイダホは全米でも最もワクチン接種率が低い州のひとつで、CDCによれば、25日時点でワクチン接種を完了した住民の割合は41.3%となっている。
アイダホよりもワクチン接種率が低いのは、ウェストバージニア(同40.3%)とワイオミング(41%)の2州だけとなっている。
CNNの最近の分析によれば、新型コロナウイルスのワクチン接種率が最も低い10州は、接種率が最も高い10州と比較して、新型コロナウイルスによる平均死亡率が4倍超となっている。