米軍がアフガンに残存の兵器類、全容把握は未了 国防総省
(CNN) 米国防総省は23日までに、アフガニスタン駐留米軍の完全撤退に伴い同国内に残してきた兵器や装備品の詳細を全面的にはまだ把握しておらず、解明に努めていることを明らかにした。
オースティン国防長官が米上院軍事委員会で上位職を務めるジェームズ・インホフ議員へ今月8日付で送った書簡で認めた。
書簡によると、アフガン軍に2005年以降、供与した全ての兵器などの量が今年8月15日の時点でどれほどの規模になるのかを最終的に確認する作業を進めていると指摘。
その上で国防総省による長年にわたる取引記録などの詳しい検討が伴うとして、長期の検証が必要との見通しも示した。追加情報が得られた場合、連邦議会に伝えるとも述べた。
ただ、過去2年間、主要な兵器などの大部分はアフガン内から移したとも主張。例外の事例として、昨年後半にアフガン軍に引き渡したり破壊したりした対地雷防御車両や多用途装甲車両の数十台に触れた。
同上院軍事委に所属する議員は駐留米軍の撤退や9月末の時点で国外退避したアフガン国民の人数などに関する詳細な情報を国防総省に要請。関連の質問に対する回答の多くは機密扱いとなっている。