「ガーナの王子」を装い1億円以上だまし取る 男に有罪評決 米
ワシントン(CNN) 自分はガーナの王子だとうそをつき、数年間で少なくとも14人の投資家から計80万ドル(約1億1000万円)あまりをだまし取ったとされる米オハイオ州在住の男に、連邦陪審がこのほど有罪の評決を下した。
ダリル・ロバート・ハリソン被告は通信詐欺とその共謀、証人買収で有罪となった。今後、最大で禁錮20年の刑を言い渡される見通し。
司法省によると、ハリソン被告は継父とともに、教会や民家の礼拝を資金援助する団体の牧師を名乗り、教会メンバーらに「私はガーナの王子で、アフリカの鉱山採掘会社や運送会社とつながりがある」と話を持ちかけた。
これらの会社に投資すれば最大33%の利益率が期待できると主張して金を集め、実際にはその金でコロラド州に家を借りたり、高級車を買ったりしていたという。
ハリソン被告と継父は2020年に起訴された。検察によれば、ハリソン被告は投資家に利子を払わず、連絡や問い合わせを無視していた。
継父の裁判はまだ始まっていない。弁護士によると、本人は関与を否定している。