トランプ陣営、郡選管に入ったチームの新映像が浮上 ジョージア州
ワシントン(CNN) 2020年米大統領選後の21年1月7日、不正投票を主張するトランプ前大統領の弁護士の指示で陣営運動員らのチームがジョージア州コーヒー郡の選挙管理事務所に入り、数時間を過ごした室内の映像が、新たに公開された。
この日は同郡の投票システムに外部からの侵入があったことが分かっている。防犯カメラがとらえた新たな映像により、事務所内で当日、何が起きていたのかが初めて明らかになった。
関係者以外の立ち入りが禁止されていた室内には、同郡の元共和党委員長、キャシー・レイサム氏の姿もある。同氏はトランプ陣営が激戦州の選挙結果を覆そうと結成した偽の選挙人団に参加したとして、犯罪捜査の対象になっている人物だ。
CNNは今月、レーサム氏がこの日に選挙事務所の正面入り口からトランプ陣営の関係者を迎え入れた場面の映像を入手したと伝えていた。
レーサム氏自身は、投票システムへの侵入にかかわっていないと主張してきた。しかし新たな映像からは、同氏がこの日、数時間にわたり室内にとどまっていたことが分かる。その間にチームは投票システムの近くでコンピューターを立ち上げ、データにアクセスしたとみられる。
レーサム氏が事務所に迎え入れた同州アトランタの保釈保証業者スコット・ホール氏と、トランプ氏の弁護士シドニー・パウエル氏の依頼を受けたデータ会社に勤務するポール・マッジオ氏の姿もある。両氏とも、コーヒー郡の投票システム侵入に参加したことを認めている。
新たな映像ではさらに後日、前年末にミシガン州の投票システムへの侵入に参加したとして犯罪捜査の対象になっているサイバーセキュリティーの専門家ら2人が、コーヒー郡の選管事務所を訪れていたことも分かった。本人はこの訪問について、投票システムの装置には触れず、郡当局者らに操作法を指示しただけだったと話している。