米判事、特任弁護士を選任 トランプ氏邸宅から押収した文書を検証へ
(CNN) トランプ前米大統領の邸宅を連邦捜査局(FBI)が捜索して押収した証拠物を巡り、ニューヨーク市ブルックリン地区の連邦地裁判事は15日、独立した裁定者としてそれらを検証する「特別補佐官(スペシャル・マスター)」と呼ばれる特任弁護士を選任した。
特任弁護士を務める見通しとなったのは、レイモンド・ディアリー上級判事。特任弁護士の潜在的な候補としてトランプ氏が言及していた人物だ。トランプ氏は特任弁護士による検証を求めて訴訟を起こしていた。司法省もディアリー氏の選任を承認した。
一方、フロリダ州南部地区連邦地裁のアイリーン・キャノン判事は、司法省の主張を退け、機密文書に対する犯罪捜査の再開を認めない判断を下した。これらの機密文書は先月、トランプ氏の邸宅から押収されていた。
同判事の措置により、司法省とトランプ氏との家宅捜索を巡る争いは、速やかに控訴裁判所へと移る見込みとなった。今後は最高裁で争われる可能性もある。