バノン被告、壁建設絡みの詐欺に無罪主張 NY州が起訴

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スティーブ・バノン被告は米NY州検察の起訴に対し無罪を主張した/Sarah Silbiger/Reuters

スティーブ・バノン被告は米NY州検察の起訴に対し無罪を主張した/Sarah Silbiger/Reuters

(CNN) 米ニューヨーク州検察に起訴されたトランプ前大統領の側近、スティーブ・バノン被告は8日、州の裁判所で無罪を主張した。罪状は南部国境の壁建設資金を募るオンラインスキームに関連して資金洗浄や共謀、詐欺があったというもの。

バノン氏は2020年、国境の壁建設を名目に寄付者をだましたとして他の3人と共に連邦検察から起訴されており、今回の州による起訴も同じ行為が対象となる。壁建設を名目とした活動では1500万ドル(約21億6000万円)以上を集めたとされる。

バノン氏は後に当時のトランプ大統領から恩赦を与えられたものの、大統領の恩赦は州の捜査には適用されない。

手錠をかけられ、両脇を捜査員に挟まれたバノン氏は報道陣の前を通って裁判所に入る際、「瀕死(ひんし)の体制ではこういうことが起きる。私を沈黙させることはできない。まず私を殺す必要がある。私はまだ戦い始めてもいない」と述べた。

起訴状によると、バノン氏の協力者の1人は壁建設の資金を募るオンラインの資金集めサイトを作成した。寄付金を集めるため、この人物は「資金の100%」を壁建設に充てると約束。自分はこのプロジェクトから給与を受け取らないと述べたとされる。

バノン氏は表向き、壁建設プロジェクトに「一種のボランティアとして」関わっていると主張していたが、その裏で数十万ドルの資金を自身や協力者に流していたとされる。

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