オバマ夫妻の公式肖像画お披露目、夫婦でホワイトハウス訪問は退任後初
(CNN) 米ホワイトハウスで7日、オバマ元大統領とミシェル夫人を描いた公式肖像画の除幕式が行われた。オバマ夫妻が一緒にホワイトハウスを訪れるのは17年の退任以来、初めて。トランプ前政権下で途絶えていた米政府の伝統が10年ぶりに復活した形となる。
オバマ夫妻の肖像画はホワイトハウスの壁にある他の大統領の肖像画とは対照的で、伝統的な政治肖像画の手法にとらわれない現代芸術家の視点を通じて描かれている。
オバマ氏の肖像画はロバート・マッカーディー氏、ミシェル夫人の肖像画はシャロン・スプラング氏が手掛けた。
マッカーディー氏はホワイトハウス歴史協会のインタビューで、制作過程ではオバマ氏の写真をもとに作業を進めることに専念したと振り返った。同氏の作品の特徴であるミニマルな白を背景として、黒のスーツにグレーのネクタイ姿のオバマ氏が写真のように精緻(せいち)に描かれている。
一方、スプラング氏は自身の作品を「現代的リアリズム」と形容。青いドレスをまとってホワイトハウスの「赤の部屋」のソファに腰掛けるミシェル夫人の姿を描いている。ホワイトハウス・ステートフロアの様々な場所で撮影された写真をもとに作成したという。
ホワイトハウスのコレクションに公式肖像画が加わるのは2012年以来。当時大統領だったオバマ氏は、ジョージ・W・ブッシュ氏とローラ夫人のために超党派の除幕式を開催した。
肖像画を披露する時期について厳格な規則はないものの、通常は前大統領の後任が開催する。トランプ氏が在任中にオバマ氏の肖像画の式典を開催することはなかった。