オバマ氏、COP26で演説 トランプ氏の「4年にわたる敵意」を批判

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オバマ氏がCOP26で演説を行った/Christopher Furlong//Getty Images

オバマ氏がCOP26で演説を行った/Christopher Furlong//Getty Images

(CNN) 米国のオバマ元大統領は8日、英グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で演説を行った。オバマ氏はトランプ前大統領の4年間にわたる気候科学に対する敵意や現代の米共和党を特徴づける気候変動否定論に遺憾の意を表明したが、地球を救うために必要な行動を取れていない世界の政治状況についても懸念を表明した。

オバマ氏は「国際的な協力が萎縮しているときに生きていることは認識している」と述べ、そうした状況の原因として、新型コロナウイルスや国家主義の世界的な台頭、多国間の課題に対する4年間にわたる米国の指導力の欠如をあげた。

オバマ氏の演説の1週間前には、バイデン大統領もCOP26に出席し、トランプ大統領によるパリ協定からの離脱を謝罪していた。

オバマ氏は、「私の後任が就任1年目にパリ協定からの離脱を一方的に決定し、進展の一部が停滞した。私はそのことについて、本当にうれしくなかった」と述べた。

しかし、オバマ氏は、そうした失われた年月が世界的な協力で達成できる力や、ましてや米国の気候変動に対する関与への信頼を失わせる理由にはならないと指摘。トランプ政権時でも米国の人々はパリ協定での当初の約束を果たしていたと述べた。

オバマ氏は離脱後も地方政府や民間企業はパリ協定の目標達成に取り組んできたと強調。バイデン政権の関与を信じるべきだと語った。

オバマ氏は観客の若者に向けては、「あなたたちのいらだちはもっともだ」と述べた。若者たちは、気候変動に対応しない場合、どのような未来が待っているのかという警告にさらされながらも、気候変動に対処できる立場にある大人の多くが、そんな問題は存在しないかのように振舞ったり、対処するために必要な難しい決断を行うことを避けたりしているのを目の当たりにしていると語った。

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