まだ住人が行方不明、崩壊寸前のビル捜索か解体かの決断迫られる 米アイオワ州
(CNN) 米中西部アイオワ州ダベンポートにある集合住宅の一部が崩壊した現場で、救助隊が危険を冒して安否の確認ができない住人の捜索に入るか、これ以上の負傷者を防ぐため建物の解体に踏み切るかという選択を迫られている。
6階建ての建物は、いつ倒壊してもおかしくない状態にある。一方で、まだ取り残された住人が中にいる可能性もある。建物の一部が崩壊したのは28日。閉じ込められていた8人が救出され、市は29日午後、救出活動が回収作業に切り替わったとして、この建物を30日午前に解体すると発表した。
ところが29日夜、予想に反してさらに1人が建物内から救出された。これを受けて解体計画は撤回された。
ダベンポート消防局は30日、この女性の救出を受け、捜索救助活動を再開する必要があるとの認識を示した。
安否不明者の捜索継続を求める人々/Joseph Cress/Iowa City Press-Citizen/USA Today Network
しかし消防によると、救助隊が足を踏み入れるたびに、ビルは少しずつ変形していた。屋上に残された大量の残骸の重さで完全崩壊の危険が強まっているという。