大型クルーズ船の乗客が転落、捜索続く 米フロリダ沖合300キロ
(CNN) 米フロリダ州沖の大西洋を航行していたクルーズ船から29日早朝に乗客の男性(35)が転落し、米沿岸警備隊のチームが捜索を続けている。
男性はバージニア州出身。クルーズは初めてで、パートナーの女性の誕生祝いにと、2人で大型クルーズ船「カーニバル・マジック」に乗っていた。
女性は28日夜に就寝し、翌日午前11時半ごろに目覚めて男性の姿が見えないことに気づいたという。
船内のカメラがとらえた映像から、男性が午前4時すぎに客室のバルコニーで手すりから身を乗り出し、海に落ちたことが確認された。
米フロリダ州のポート・カナベラルを出航するクルーズ船「カーニバル・マジック」/Education Images/Universal Images Group/Getty Images/File
船は25日にバージニア州ノーフォークを出発し、5泊の旅でカリブ海のバハマへ向かっていた。フロリダ州ジャクソンビルの東約300キロの海上で捜索作業が続いている。
旅行中に男性の愛犬3匹を預かっていた母親はCNNとのインタビューで、息子からは毎日3回、犬の様子を尋ねる電話がかかってきたが、29日は朝も昼も連絡がなく、心配していたと話した。
パートナーの女性によれば、男性は社交的な性格で、ほかの乗客とも気さくに交流していた。男性の母親は、クルーズ船から乗客が落ちた時、乗組員らに知らせる警報装置を取り付けてほしいと話している。