米機密文書の流出で起訴の21歳州兵、無罪を主張
米マサチューセッツ州ウースター(CNN) 米国防総省の大量の機密文書をSNSに流出させたとして訴追された空軍州兵、ジャック・テイシェイラ被告(21)は21日、マサチューセッツ州の裁判所で6つの罪状について無罪を主張した。
罪状は国防に関する機密情報の意図的な保持や移転などを含む。同被告は4月に諜報(ちょうほう)活動取締法に基づいて逮捕されて以降、連邦政府の施設で拘束下に置かれている。
拘束されるテイシェイラ被告(中央)=4月13日、米マサチューセッツ州ダイトン/WCVB-TV/AP
逮捕容疑は機密指定された軍事文書を「ディスコード」と呼ばれるソーシャルメディアプラットフォームに投稿したというもの。文書には米国の同盟国及び敵対国に関する詳細な諜報評価や、ウクライナでの戦況などが含まれる。
検察は裁判で、被告が上官から機密情報への不適切なアクセスについて再三警告を受けていたと強調した。
一方、被告の弁護士はかねて、被告がディスコードに投稿した機密情報についてインターネットを通じてそれ以上拡散するとは予期していなかったと主張。また検察に対しては、以前から被告による情報漏洩(ろうえい)リスクの評価を「誇張」していると非難していた。
テイシェイラ被告は入廷時に笑みを浮かべ、家族に向かって手を振った。その後、短い審理の中で個々の罪状について無罪を主張した。
被告の次回の裁判は8月9日に予定されている。