潜水艇不明、「音」確認周辺で捜索続く
(CNN) 1912年に北大西洋で沈没して深海にある豪華客船タイタニックの残骸を見るツアーに使用されていた潜水艇が18日から連絡が取れなくなり、参加している5人が行方不明になっている問題で、米沿岸警備隊は21日、「物をたたく音」が確認された辺りを捜索しているものの、これまでのところ有力な手がかりは得られていないと明らかにした。
同警備隊によると、カナダの航空機P3が20日に現場海域上空でとらえた音の正体についてはまだわかっていない。音が発せられた方角を特定するために遠隔操作機器を再配置し、また音のデータは分析のために米海軍の専門家に送られたという。
現在、米国とカナダの沿岸警備隊や軍など5組織が捜索活動を展開しており、2つの遠隔操作機器が投入されている。今後さらに船舶や機材が到着する見通し。
カナダ沿岸警備隊は21日、「高度な深海ソナー」を備えた同警備隊の船舶が現場に到着し、捜索に加わっていると発表した。
捜索場所は米北東部マサチューセッツ州ケープコッドの海岸から東に約1450キロ離れており、またカナダ東部ニューファンドランド・ラブラドール州のセントジョンズから南東に約640キロ離れたところに位置する。このため、多くの機器を素早く展開することが難しいという。
米沿岸警備隊によると、捜索範囲は米コネチカット州の約2倍の広さに及び、水深は最大約4000メートルに達するという。