タイタニック残骸近くで潜航艇が消息絶つ、5人乗船 米沿岸警備隊が捜索開始
(CNN) 米沿岸警備隊は19日、CNNの取材に答え、1912年に沈没した豪華客船タイタニックの残骸の近くで行方の分からなくなった潜水艇を捜索していると明らかにした。潜水艇は残骸を見るツアーに使用されているもので、5人が乗り込んでいるという。
沿岸警備隊によると、全長約6.4メートルの潜水艇は18日午前、海上にいる船舶「ポーラー・プリンス」の乗組員との連絡がつかなくなった。同船はタイタニックの残骸が沈む現場の海上まで潜水艇を輸送するのに使用された。
沿岸警備隊は18日、ポーラー・プリンスの乗組員から潜水艇が消息を絶ったとの通報を受けた。隊の幹部は19日に会見を開き、潜水艇に乗った人々の捜索に全力を尽くすと説明。海上と上空からの捜索を開始したと付け加えた。
タイタニックの残骸を見るツアーに使用される潜水艇の資料写真/OceanGate/File
現場は米マサチューセッツ州ケープコッドから約1450キロ離れており、水深は約4000メートル。陸地から遠く、捜索は難航しているという。
また上記の幹部は、潜水艇には70~96時間分の緊急用の酸素が積み込まれていると考えられると述べた。潜水艇の運営会社からの情報を基に伝えた。
タイタニックの残骸を見るツアーは、カナダ東部のセントジョンズを基点に約740キロ離れた沈没現場へ向かう。8日間の日程で、6人まで参加が可能。