カナダ森林火災の煙、米ワシントンにも 市民生活に影響

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米ワシントンのリンカーン記念堂リフレクティングプール周辺にも煙が立ち込める/ Leah Millis/Reuters

米ワシントンのリンカーン記念堂リフレクティングプール周辺にも煙が立ち込める/ Leah Millis/Reuters

(CNN) カナダ南東部ケベック州では7日も森林火災が続き、煙が米首都ワシントンにも到達した。煙の影響で米連邦航空局(FAA)はニューヨークのラガーディア空港に向かう便の出発を一時差し止めたほか、学校の屋外活動が制限されるなど市民生活に影響が広がった。

カナダのブレア公安・非常時対応準備相によると、同国では414件の森林火災が発生しており、うち239件は制御不能となっている。

これまでに約380万ヘクタールが焼失し、推定2万183人が現在避難しているという。道路や通信、高圧送電線などの重要インフラも影響を受けている。

カナダの森林火災の煙は米北東部にも広がっており、ワシントンの大気質指数(AQI)は同日、182と「不健康」な水準となった。

煙の影響でFAAは現地時間同日午後2時までラガーディア空港に向かう便の出発を差し止めたほか、ニュージャージー州のニューアーク空港に向かう便でも「視界不良」のため遅延が発生した。

また、ニューヨーク市の公立学校など北東部の学校では屋外活動を制限する措置が取られた。米大リーグ(MLB)は7日にフィラデルフィアとニューヨークで予定されていた2試合を延期した。

カナダでは通常、7月から8月にかけて森林火災が多発する。今年はすでに1年分に相当する面積が焼失している。

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