リコール対象の新生児用クッションでさらに2人死亡、米当局が警告
ニューヨーク(CNN) 米消費者製品安全委員会(CPSC)は6日、2021年にリコールされた新生児用クッションで、その後さらに乳児2人の死亡例が報告されたとする警告を発した。
問題の商品は、米コロラド州のメーカー「ザ・ボッピー・カンパニー」が製造していた「ボッピー・オリジナル・ニューボーン・ラウンジャー」など3種類。15年12月から20年6月までの間に、使っていた乳児8人が亡くなったとして、21年9月に計300万点あまりがリコール対象となった。
CPSCは当時、乳児が寝返りを打ったり移動したりした場合や、クッションが呼吸を妨げるような位置に置かれた場合、乳児が大人の枕などに転がり落ちた場合などに窒息の恐れがあると警告していた。
リコール後の21年10月、クッションの上に寝かされていた乳児が転がって近くの枕に落ち、窒息死した。同年11月には、もう1人の乳児が大人用ベッドに置いたクッションの上で死んでいるのが見つかったが、死因は不明とされた。
リコールによって販売が禁止されたが、この後もネット市場に繰り返し出品され、そのたびにCPSCとボッピー社が取り下げを要請してきた。
CPSCは改めて、リコール対象品を販売したり寄付したりすることは違法行為だと指摘。消費者に向けて、クッションの使用をただちに中止し、処分や返金の方法をメーカーに問い合わせるよう呼び掛けた。