クリス・クリスティー氏、共和党指名争いに出馬 トランプ氏を厳しく批判
(CNN) 米国のクリス・クリスティー前ニュージャージー州知事が6日、2024年大統領選の共和党候補指名をめざして選挙戦を開始した。かつての盟友からライバルになったトランプ前大統領を「孤独で自己中心的な鏡の前の豚」と呼び、厳しく批判した。
クリスティー氏は16年の共和党予備選撤退後にトランプ氏支持に回り、20年大統領選ではトランプ氏の助言役を務めた人物。
ニューハンプシャー州の対話集会に出席したクリスティー氏は、過去の支持は誤りだったとの認識を示し、自分と同じようにトランプ氏を拒絶するよう共和党員に訴えた。
クリスティー氏はトランプ氏について「一度も誤りや間違いを犯したことがなく、何か問題があると決まって他人のせいにする指導者、一度も負けたことがない指導者には気をつけた方がいい」と述べた。
演説開始から30分近くたった後、クリスティー氏は出馬を宣言した。
「成功するとは保証できない。だが選挙戦が終わったとき、皆さんの心の中では私がどんな人物なのか、私が何を支持していて、私がそれに値する人物かがはっきり分かっているだろう」「だからこそ私はニューハンプシャーに戻ってきた。2024年大統領選の共和党候補指名をめざす考えを皆さんに伝えるためだ」(クリスティー氏)
クリスティー氏は12日、ニューヨークでCNN主催の対話集会に参加する予定。
共和党では前日、ニューハンプシャー州のサヌヌ知事が出馬を断念した。一方、ペンス前副大統領は7日に出馬を正式表明する予定となっている。クリスティー氏は2016年と同様、伝統的保守主義の色が濃いエスタブリッシュメント(既得権益層)寄りの共和党員に訴求しようと試みており、トランプ氏やフロリダ州のデサンティス知事の対抗馬として浮上したい考えだ。