ジョーダン氏、米下院議長選から撤退せず 共和党内の会合は紛糾
(CNN) 空席となっている米下院議長を選ぶ投票で、選出に必要な票を獲得できていない共和党の議長候補、ジム・ジョーダン議員は党内からの圧力にもかかわらず引き続き議長の座を目指すと約束している。下院共和党では、ジョーダン氏に反発する議員の間で怒りと不満の声が上がる。
ジョーダン氏の事務所は記者団に対し、本人が下院議長選から撤退することはないと明言。3回目の投票を現地時間20日の午前10時に実施する見通しだと述べた。
下院共和党は19日、非公開の会合を開いたが、出席した議員によれば現場の空気は張り詰めたものだったという。
ジョーダン氏はこれとは別に、投票での造反者の一部と話し合ったが、当該の議員らは同氏に対し、自分たちの態度を変えるつもりはないと明言したとされる。話し合いの場に居合わせた一人はCNNの取材に答え、会合を通じてジョーダン氏には下院議長になる道が絶たれたことが明確に伝わったはずだと述べた。「もう望みがない」とはっきりさせることが話し合いの目的だったと、これらの議員らは明かしている。
ジョーダン氏は話し合いの場を後にする際、CNNの取材に対し「よい議論ができた」と述べたものの、自身の立候補などに関するその他の質問には一切答えなかった。
多くの情報筋がCNNに明かしたところによれば、当該の会合は白熱し、一部の議員はジョーダン氏を厳しく非難。またマッカーシー前下院議長の解任を主導したマット・ゲーツ議員に対し、ある議員が悪態をつく一幕もあったという。
18日の2回目の投票で、ジョーダン氏の得票数は前日に行われた第1回投票を下回る結果に終わった。議長不在の下院は、実質的に機能停止の状態が続いている。