米NY市のアダムス市長、1993年に性的暴行疑惑 女性が告発
(CNN) 米ニューヨーク市のエリック・アダムス市長が、1993年に性的暴行を受けたとする女性から告発された。裁判所への提出文書で明らかになった。
文書によると、提訴した女性は93年にアダムス氏から性的暴行を受けたと主張。当時両者はニューヨーク市に勤務していたという。
告発には性的暴行の他、暴行、雇用差別、報復、敵対的な職場環境、意図的に精神的苦痛を与える行為も含まれる。
市庁舎の報道官は23日、CNNの取材に答え、「市長は告発した人物が誰なのか分からない」「両者が過去に会っていても、市長はそれを覚えていない。ただ市長が肉体的に相手を傷つけることは決してない。今回のような主張は強く否定する」と述べた。
召喚状にはニューヨーク市や同市警なども被告に記されているが、それ以上の詳細な記述はない。訴状もまだ提出されていない。
告発は2022年5月に制定されたニューヨーク州の「アダルト・サバイバーズ法」に基づくもの。同法は同年11月から1年間、時効が成立した過去の性犯罪について被害者が当時18歳以上だった場合に民事訴訟を起こせるとしている。1年間の期限は今週切れることになっている。
裁判所への提出文書によると、女性は少なくとも500万ドル(約7億4600万円)の損害賠償を求めている。