メリッサ・バレラ、「スクリーム」第7弾からの解雇に言及 「沈黙は選択肢にない」
(CNN) 米映画「スクリーム」シリーズへの出演で人気を博していたメキシコ出身の女優、メリッサ・バレラさんが次回作となる第7弾から解雇されたことが分かった。これに先立ちバレラさんは、ソーシャルメディアにイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争に関する内容を投稿。映画を手掛ける制作会社がこの投稿について、反ユダヤ的との見方を示していた。
取材を申し込んだ制作会社スパイグラスの広報担当者は、バレラさんの解雇について以下の声明をCNNに示した。
声明には「スパイグラスの立場は明確である。反ユダヤ主義や憎悪の扇動はいかなる形であれこれを一切許容しない。そこにはジェノサイド(集団殺害)や民族浄化への誤った言及、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の事実のねじ曲げや、ヘイトスピーチへの一線を完全に越えたあらゆる言説が含まれる」とある。
CNNはバレラさんの代理人にさらなるコメントを求めた。
バレラさんは22日、「スクリーム」シリーズからの解雇報道を受け、インスタグラムのストーリー機能に投稿。「何よりもまず、私は反ユダヤ主義とイスラム嫌悪を非難する。いかなる集団に対してであれ、あらゆる種類の憎悪と偏見を非難する」「1人の中南米系、誇りあるメキシコ人女性として、私はプラットフォームを持つことへの責任を感じている。プラットフォームによって自分の声を聞いてもらうことができるので、私はそれを使い、自分の気にかけている問題への認識を高めてもらおうとした。困っている人々のために、声を上げようと思った」と書き込んだ。
その上で、地球に暮らすあらゆる人々には平等な人権、尊厳、自由が与えられるべきだと指摘。これ以上の死や暴力が起こらないよう、そして平和的な共存が実現するよう日夜祈っていると続けた。
「今後も平和を最も必要とする人たちのために声を上げていく。平和と安全、人権と自由を擁護し続ける。沈黙は選択肢にない」(バレラさん)
インスタグラムのストーリー機能は投稿から24時間経過すると自動的に削除される。
バレラさんは2022年公開の「スクリーム」、今年公開の「スクリーム6」に出演していた。