家ごと吹き飛ばされた男性2人、竜巻に吸い込まれた体験語る 米ネブラスカ州
「床が土台から離れるのを感じた。風が下を通り抜けると、家の上部が蒸発した」とロジャーさんは語る。
吹き飛ばされる瞬間、ロイスさんと目が合った。
「2人とも階段を降りようとしていたところで目が合った。会うのはこれが最後だと確信した」
そう語るロジャーさんは、宙に吹き飛ばされる間も意識ははっきりしていて、空中で「宙返り」したことを覚えているという。
がれきにたたき付けられながら地面に落下したロジャーさんの上に、さらにがれきが降り積もった。
「地面に顔を埋ずめてがれきに埋もれた。幸いにもそれに守られてガラスで切り刻まれずに済んだけれど、両脚と片腕は押さえつけられていた」
一方のロイスさんは、途切れ途切れにしか記憶がないと話し、「家が持ち上げられて後ろから引きはがされたことは覚えている。地面にたたき付けられて、我に返ると、家が丸ごと自分の背中の上に降ってくるように感じた」
裏庭に落下したロイスさんは、隣家に駆け込むことができた。「立ち上がった私はロジャーの名を叫んだ。誰の姿も見えなかったので、死んだに違いないと思った」