米最高裁、緊急時の中絶容認 アイダホ州の禁止法巡り

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米アイダホ州の州法を巡る訴訟で最高裁が緊急時の中絶を認めるべきとする判断を下した
/Anna Rose Layden/Getty Images

米アイダホ州の州法を巡る訴訟で最高裁が緊急時の中絶を認めるべきとする判断を下した /Anna Rose Layden/Getty Images

(CNN) 米連邦最高裁は27日、原則的に人工妊娠中絶を禁止している西部アイダホ州の州法を巡る訴訟で、緊急医療が必要な場合の中絶を認めるべきとの判断を示した。

アイダホ州の州法では中絶を原則禁止しており、妊婦の生死に関わる場合に特例を認めている。これについて中絶の権利を擁護するバイデン政権は、連邦法では妊婦の健康が危機にひんしている場合には病院に中絶を義務付けていると主張し、州法の差し止めを求めて提訴していた。

判事9人のうち6人が緊急医療が必要な場合の中絶を認めることに賛成した。

この判断については、最高裁が26日に判決に関する文書を誤って一時的にウェブサイトに掲載し、これをもとに米ブルームバーグ通信が中絶容認の判断を示す見通しだと報じていた。

中絶問題に関しては、最高裁は今月初めに、経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の流通規制を求める訴えを退け、中絶薬の入手・使用を引き続き認める判断を示した。中絶に反対する医師やグループで構成される原告には訴えを起こす権利がないとした。

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