ガザで「激しい戦闘の局面」後の軍事作戦継続に反対、米政府
(CNN) 米国務省は27日までに、パレスチナ自治区ガザでの「激しい戦闘の局面」は間もなく完了するとしたイスラエルのネタニヤフ首相の最近の発言に触れ、米国はその局面の終結後の軍事作戦の継続に反対するとの基本的立場を明らかにした。
同省のミラー報道官が記者団に述べた。激しい戦闘は終わってもガザでイスラム組織「ハマス」などの残存勢力の「掃討は続ける」との趣旨のネタニヤフ氏の補足の発言を受けた米政府の見解ともなっている。
同首相は、「草刈りは続ける」との表現を使っていたが、具体的な行動については明白に触れなかった。米政府当局者は、限定的な軍事作戦は維持する意味と受け止めている。
ミラー報道官は「ガザでの軍事行動はイスラエルをさらに弱体化させ、同国北部での問題の解決をさらに困難にし、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の不安定さを一層強める」とし、「イスラエルが隣国との関係正常化を果たすことを一段と難しくする」と説いた。
報道官は、イスラエルによるガザの「軍事支配」の維持の必要性も示唆したネタニヤフ首相の発言に米政府は反対するとも指摘。「異なった安全保障上の環境への移行、これにはガザとヨルダン川西岸の最終的な再統合への道が含まれるのを我々は望んでいる」とし、「米国はイスラエルがガザを再占領するのを見たくはない」とも続けた。