ハリス氏とウォルズ氏、29日にCNNと共同インタビュー 選挙戦開始後初
ワシントン(CNN) 米民主党の大統領候補に指名されたハリス副大統領と副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事が29日、CNNのインタビューに応じることになった。2人が共同インタビューを受けるのは初めて。民主党は先週の全国党大会で盛り上がった支持基盤の熱狂をさらに拡大しようと努めている。
インタビューはCNNの首席政治特派員でアンカーのダナ・バッシュ記者が行い、米東部時間29日午後9時に放送される。両候補が激戦州ジョージアを巡るバスツアーに乗り出す中でのインタビューとなる。バイデン大統領が7月21日に2期目を目指す選挙戦から撤退し、ハリス氏支持を表明して以降、ハリス氏が記者とオフレコでない会見を行うのは初めて。
大統領候補として選挙戦を始めてから37日が経過し、ハリス氏には大きな熱気と勢いが生まれている。先週シカゴで開催された党大会はその一例だ。ただ、ハリス氏は公式の記者会見やインタビューを行っておらず、共和党のライバルからは批判が出ている。29日のインタビューは、月末までに腰を据えた会見に応じるというハリス氏の今月の約束を実現するものとなる。
今回のインタビューにより、異例の短期戦となるハリス氏の選挙戦は党大会後の新局面に入る。ハリス氏とウォルズ氏が期日前投票開始前のラストスパートに入る中、ハリス氏のチームは一段と注目が高まることを予期している。ハリス氏はまた、共和党候補トランプ前大統領との9月10日の討論会に向けた準備も進めている。
ハリス氏はここ数週間、激戦州での遊説中に大声で投げかけられた質問の一部に答えてきた。先週の民主党全国大会では、コンテンツクリエーターやインフルエンサーと3回にわたるインタビューも実施した。これは有権者、特に若い有権者が従来型の情報源からニュースを得る機会は減っているとのハリス陣営の認識の表れだ。
ただ、それでも批判はほとんど収まっていない。批判の急先鋒(せんぽう)は共和党の副大統領候補J・D・バンス上院議員で、民主党の旗振り役になってから1カ月以上、記者との腰を据えたインタビューで厳しい視線にさらされていないとハリス氏への批判を強める。バンス、トランプ両氏はこの期間、何度もメディアの取材に応じている。