ケネディ氏、トランプ氏の集会で演説 支持表明から数時間後
(CNN) 米大統領選に無所属で立候補していたロバート・ケネディ・ジュニア氏が23日、アリゾナ州グレンデールで行われている共和党候補、トランプ前大統領の選挙集会に登場した。ケネディ氏はこの数時間前、選挙戦の中断を発表。トランプ氏の支持に回ると明らかにしていた。
トランプ氏と共に登壇したケネディ氏は、外交政策や政府による検閲、「慢性疾患の蔓延(まんえん)に終止符を打つこと」に関してトランプ氏と見解を共有していると発言。先月発生したトランプ氏の暗殺未遂事件の後で2度会談し、双方に共通の価値観について話し合ったと明かした。
その上で、全ての事柄について合意しているわけではないとしながらも、食の安全や慢性疾患への対策など価値観を共有する問題で議論を交わしたと説明。聴衆に「米国を再び健康にする大統領が必要ではないか?」と問いかけた。
ケネディ氏を壇上に招く前、トランプ氏は「数十年続く慢性的な健康問題の増加」を調査する委員会に携わるようケネディ氏に要請する意向を示した。これらの問題には自己免疫疾患、自閉症、肥満、不妊など多くが含まれるとした。
ケネディ氏は続いて演説し、トランプ氏から「ネオコン(新保守主義<ネオコンサバティズム>に同意する保守派) が米国の外交政策を牛耳る状況に終止符を打ちたい」と告げられたことを明らかにした。この他トランプ氏は、海外における米軍のプレゼンスの規模縮小にも前向きな姿勢を示したという。
ケネディ氏はトランプ氏を支持すると明言することなく演説を終えたが、演説終了時には「RFKジュニアはトランプを支持する」と謳(うた)ったグラフィックやバナーが会場の各所で表示された。