アリゾナ州とネバダ州、両候補の支持拮抗 投票先変える有権者も残りわずか
(CNN) 米大統領選の行方を左右すると見られている南西部の激戦州アリゾナとネバダで、民主党候補のハリス副大統領と共和党候補のトランプ前大統領の支持が拮抗(きっこう)している。CNNが調査会社SSRSに委託した世論調査で明らかになった。すでに多くの有権者が投票を済ませたと報じられるなか、投票先を変えることに前向きな有権者の数は少なくなりつつある。
アリゾナ州では、投票する可能性が高い有権者のうち48%がハリス氏を支持し、47%がトランプ氏を支持した。ネバダ州ではトランプ氏支持が48%、ハリス氏支持が47%だった。1ポイントの差は誤差の範囲で、いずれの州でも明確にリードしている候補はいなかった。
最重要課題に対してどちらの候補がよりうまく対応できるかについて、有権者の見方はおおよそ定まっていた一方で、さまざまな主要属性については、どちらの候補も必要な数の有権者に自分のほうが優れた選択であると確信させていないことが判明した。両州の有権者は、どちらの候補者が自身と同じような人々を気にかけてくれるのかや、国のビジョンの共有、個人の利益よりも国益を優先するなど、狭い範囲での好みで候補者を選んでいるに過ぎない。
ネバダ州の世論調査は8月下旬に行われたときとほとんど変化はなかった。だが、アリゾナ州では、新しい世論調査の結果はハリス氏優位へと傾いた。新しい世論調査では、女性やラテン系、若年層など民主党にとって主要な票田からの支持が回復していた。女性有権者でこの傾向が顕著で、ハリス氏に対する支持はトランプ氏を16ポイント上回っている。一方、男性からの支持はトランプ氏がハリス氏を14ポイント上回っている。