ハリス氏、「最終弁論」はエリプス広場で 議事堂襲撃前にトランプ氏支持者が集会

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ミシガン州ヘムロックで演説するハリス副大統領=28日/Evelyn Hockstein/Reuters

ミシガン州ヘムロックで演説するハリス副大統領=28日/Evelyn Hockstein/Reuters

(CNN) 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領の顧問は、選挙戦を締めくくる最後の重要な演説をどこで行うか検討する際、いくつかの条件を設けていた。

会場は有権者に対し、選択の重要性をある程度伝える場所にする必要がある。それと同様に重要なのは、ハリス氏が求めている役職への期待を喚起させる力があることだった。

両方を満たすと考えたのが、ホワイトハウスからも見えるエリプス広場だった。この広場は、2021年の連邦議会襲撃事件の前、トランプ大統領(当時)の支持者が集会を開いた場所だった。

ハリス氏にとって選挙戦の最終盤に大きな課題となったのは、「ファシスト」と呼ぶトランプ氏に対する警告と、自身が目指す大統領についての前向きな楽観主義とのバランスを取ることだった。

顧問らによれば、現地時間29日に行われる演説は、「葛藤を抱える有権者」として知られる有権者の重要な一部に訴えかけるために残された最後の機会の一つだ。そうした有権者は、トランプ氏の行動に懸念を感じているものの、ハリス氏が国のかじ取りを担える変革のための候補者だと確信できずにいる。

顧問らも一度の演説で状況が大きく変わるとは考えていないが、27日夜にマジソン・スクエア・ガーデンで行われたトランプ氏の集会が物議を醸すなか、そうした集会と明確な対比を描く狙いもある。ハリス氏の演説の本来の狙いではなかったが、時宜を得た反論になるとみているという。

情報筋によれば、演説は、ハリス氏が始めた重要な議論の多くを具体化するものだとし、リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)やハリス氏の掲げる「機会の経済」の枠組みに言及した。

顧問らは、演説は希望に満ち、前向きなもので、議事堂襲撃事件だけに焦点をあてたものではないとも語った。

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