イーロン・マスク氏、「政府効率化省」のトップに トランプ氏発表
(CNN) トランプ次期米大統領は12日、実業家のイーロン・マスク氏とビベック・ラマスワミ氏が第2次政権で新たな「政府効率化省」を率いると発表した。
トランプ氏は声明で「このふたりの素晴らしい米国人が力を合わせれば、私の政権が政府の官僚主義を解体し、過剰な規制に切り込み、無駄な支出を削減し、連邦政府機関を再編する道が開かれる」と述べた。
ラマスワミ氏、特に政府とすでに契約関係にある企業を率いるマスク氏に関するこの発表は、利益相反の可能性に対する疑問を即座に思い起こさせる。また、トランプ氏が「政府の外からの助言と指導を提供する」と述べた同省がどのように運営されるかはすぐには明らかになっていない。
トランプ氏は9月初旬に発表した一連の新たな経済計画の一部として、政府効率化委員会の設立を提案していた。同氏は当時、マスク氏がトランプ氏が再選されたあかつきには同委員会を率いることに同意したと述べた。
トランプ氏の12日夜の声明では、マスク氏の「これは制度、そして政府の無駄遣いに関与するすべての人々、つまり大勢の人々に衝撃を与えるだろう」という発言が引用されている。
ラマスワミ氏はX(旧ツイッター)で、大統領選で共和党からの指名を目指していたときに連邦機関の廃止を求めて頻繁に掲げていたスローガン「閉鎖しろ」を引用して反応した。
ラマスワミ氏は昨年、予備選の選挙活動中に米連邦捜査局(FBI)、教育省、原子力規制委員会を廃止すると公約。大統領が任意の連邦機関を廃止できるようにする法的枠組みを概説したホワイトペーパーを発表した。
一方、マスク氏は選挙期間中にトランプ氏を支持し、政府による規制の大幅な撤廃を提案すると述べた。同氏は長年、政府の規制に不満を抱いている。また、むだな職員に解雇をちらつかせる評価制度と、解雇された政府職員に対する多額の解雇手当を提案した。
トランプ氏は声明で、同省の業務は2026年7月4日以内に終了すると述べた。