トランプ氏、CIA長官にラトクリフ氏起用へ 元国家情報長官
(CNN) トランプ次期米大統領は12日、中央情報局(CIA)長官にジョン・ラトクリフ氏を選出したと発表した。
トランプ氏は声明で「ジョンが我が国における諜報(ちょうほう)部門の両方の最高位で職務に就く史上初の人物になるのを楽しみにしている。彼は全米国民の憲法上の権利を守る恐れ知らずの戦士となる一方、最高レベルの国家安全保障並びに力による平和を間違いなく実現するだろう」と強調した。
複数の情報筋がCNNに明らかにしたところによると、ラトクリフ氏は当初次期政権の司法長官の最有力候補に名前が挙がっていた。
同氏は現在、トランプ氏と関係のあるシンクタンク、米国第一政策研究所(AFPI)内の米安全保障センターの共同トップを務めている。2020~21年には米国家情報長官(DNI)の任にあった。
DNI在任中、ラトクリフ氏は16年大統領選におけるロシアの干渉に関する未確認の情報を公開。20年大統領選が近づく中、諜報を利用してトランプ氏を政治的に支援したとの批判を浴びていた。
同氏は20年大統領選とその後の政権移行の間もDNIの座にあり、トランプ氏とその支持者に対し、外国からの選挙介入や大規模不正の証拠はないと直接告げていた。
後年には、20年大統領選後の展開を巡るスミス特別検察官の犯罪捜査の一環として、連邦大陪審での証言を強いられてもいる。