女子競技へのトランス生徒参加を禁じる法案、米上院で否決

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トランスジェンダー・フラッグを掲げるデモ参加者=2月17日、米首都ワシントン/Stefani Reynolds/Bloomberg/Getty Images

トランスジェンダー・フラッグを掲げるデモ参加者=2月17日、米首都ワシントン/Stefani Reynolds/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米上院で3日、学校でのスポーツの女子競技に、男性として生まれ女性を自認するトランスジェンダーの生徒が参加することを禁止する共和党主導の法案が、民主党の反対で否決された。

共和党は連邦議会の上下両院で小差ながら多数を占めているものの、影響力には限界があることが改めて示された。上院ではほとんどの法案の通過に60票以上の賛成が必要とされるが、3日の採決結果は賛成が共和党の51票、反対が民主党の45票だった。

一方、共和党主導の各州では、これと同様の法案をはじめ、反トランスジェンダー的な措置が進められている。

連邦下院では1月、トランスジェンダー選手の参加を禁止する法案が、218対206の賛成多数で可決されていた。

法案の適用対象は、連邦政府が出資する全米の学校。具体的には、教育機関での性差別を禁じた連邦法が守られているかどうかを判断する際、「性別は本人の生物学的な生殖機能と遺伝のみによって認定する」と明記するよう、法改正を求める内容だ。

共和党側は、スポーツではトランスジェンダー女性が身体的に有利で、競技に参加すればほかの選手の機会を制限することになると主張してきた。

これに対して民主党側は、参加を制限することで、トランスジェンダーの若者らに対する差別がさらに増長されると反論している。

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