スペインでテロ容疑者3人を逮捕 米英関連施設への攻撃を計画か
(CNN) スペインの捜査当局は2日、テロリストとみられる3人の男を逮捕したと発表した。米国または英国関連施設などへのテロ攻撃を計画していた可能性があるという。
スペイン内務省によれば、容疑者らは「スペイン及び欧州で活動する準備を整えていた」という。1人はトルコ人で、残る2人はロシアのチェチェン出身とみられる。
捜査関係者によれば「バス1台を吹き飛ばせる」ほどの爆発物を集めていた。
3人のうち2人は1日、首都マドリードと地中海南岸のほぼ中間にあるアルムラディエルで、フランス行きのバスに乗っているところを警察に取り押さえられた。内相によれば2人はその際「激しく抵抗した」という。残る1人は2日、スペイン南部のカディス県で逮捕された。
スペインの国際テロ専門家で捜査状況に詳しいフェルナンド・レイナレス氏によれば、当局は米軍とスペイン軍が共同使用するカディス県のロタ海軍基地か、同県と境を接する英領ジブラルタルにある英国関係施設に対するテロ攻撃が計画されていた可能性が大きいと考えている。
容疑者の一部はモーターパラグライダーの操作を習得しており、空からの攻撃を考えていた可能性もあるという。
レイナレス氏によれば、当局はこのグループがフランスでのテロも計画していた可能性があると見ている。ただし、ロンドン五輪を狙っていたことを示す情報はないという。また、このグループはインドとパキスタンの係争地域であるカシミール地方のイスラム過激派組織「ラシュカレトイバ」と関係があり、3人のうち少なくとも1人はアフガニスタンやパキスタンでテロ訓練を受けたとみられているという。