ベネズエラ大統領選、投票所に長蛇の列 時間延長して投票続く
ベネズエラ・カラカス(CNN) 南米ベネズエラで7日朝から始まった大統領選の投票は、終了予定時刻を過ぎても各地の投票所で長い行列が続き、選挙管理委員会は予定時間を延長して投票を受け付けている。
今回の大統領選では現職のチャベス大統領(58)と、野党のカプリレス・ミランダ州知事(40)が接戦を展開。首都カラカスから南部のアマゾン地域に至るまで、各地の投票所には早朝から有権者が詰めかけ、予定締切時刻を過ぎても行列が続いた。
このため選挙管理委員会は同日夕、予定時間を延長して深夜まで投票を受け付けると発表した。これまでのところ、大きな混乱などは起きていないとしている。
国営放送VTVによると、各地の投票所などに約14万人の兵士が配備され、警戒に当たっている。軍は同日午後までに、各地で15件の選挙違反が報告されたと伝えたが、詳細は明らかにしていない。
カラカス市内の学校に設けられた投票所で投票を済ませたチャベス大統領は、国民に平静を呼びかけるとともに、記者団に対し「どのような開票結果が出ようとも、それを尊重する」と断言した。
一方、カプリレス氏も、「それがどんな内容であれ、私にとって国民の声は神聖だ」と述べ、開票結果の発表後は国としての結束を目指すと言明。「ベネズエラという国は1つしかない。この国は解決しなければならない問題が多数ある。問題は待ってはくれない」と訴えた。
過去13年間にわたって大統領の座を守ってきたチャベス氏だが、今回の選挙では最も苦しい戦いを強いられた。カプリレス候補については当初、追うに値しない「ハエ」にすぎないと一蹴していたが、批判勢力側は、カプリレス氏の勝利すると自信をみせている。