韓国の弾道ミサイル、北朝鮮全域を射程に 米国と合意
ソウル(CNN) 韓国は7日、弾道ミサイルの射程制限を300キロから800キロに延長することで米国と合意したと発表した。北朝鮮による軍事的挑発を抑えるためとしている。
延長によって北朝鮮全域が射程内に入ることになる。千英宇・外交安保首席秘書官は記者団に「北朝鮮から攻撃や挑発があった場合、早い段階で北朝鮮側の核、ミサイル戦力を無力化することができる」と説明した。
また、ミサイルに積載できる弾頭の重量を500キロ以下としてきた制限も射程に応じて緩和することが決まり、射程300キロの場合は3倍に拡大できるようになった。
韓国は1972年、米国からミサイル技術の提供を受ける代わりに弾道ミサイルの射程を180キロ以内に制限することで合意。この指針は01年に改定され、射程制限は300キロに延長されていた。
朝鮮半島では北朝鮮が今年4月に長距離ロケットの発射実験を行うなど、緊張が高まっている。