南北境界線の北朝鮮兵士、韓国へ亡命 「上官2人を射殺」
(CNN) 朝鮮半島の南北軍事境界線で6日、北朝鮮軍の兵士が韓国に亡命した。韓国側の事情聴取に対し、亡命前に上官2人を殺害したと話している。
韓国軍合同参謀本部責任者の記者発表によると、境界線の同軍兵士らは、現地時間の同日昼すぎに銃声が聞こえたと話している。その後、北朝鮮兵士が駆け込んできたため、安全な場所へ身柄を移して事情を聴いている。韓国軍は同時に、境界線付近の警備を強化したという。
兵士は境界線での勤務中、自身が属する分隊と小隊のリーダーを殺害してから韓国側へ駆け込んだとされる。
韓国国防当局の報道官によると、韓国側と北朝鮮側の監視塔はわずか500メートルしか離れていない。しかし北朝鮮からの亡命者は、厳重な警備で固められた境界線の突破を図るより海路による脱出を選ぶケースが大半だ。北朝鮮軍兵士が陸路韓国へ亡命したのは、2010年3月以来初めてだという。