北朝鮮、韓国からの水害復旧支援受け入れ
(CNN) 韓国統一省は10日、北朝鮮が2年ぶりに韓国からの支援を受け入れる意向を示してきたことを明らかにした。北朝鮮は7月から8月にかけて豪雨や台風に見舞われ、多数の犠牲者が出ている。
朝鮮中央通信によると、8月に朝鮮半島を襲った台風15号では少なくとも48人が死亡し、2万1000人が被災。7月下旬には豪雨による水害が広がり、少なくとも169人が死亡した。これを受け、国連世界食糧計画(WFP)は北朝鮮に対する緊急支援を呼びかけていた。
韓国統一省によれば、同国は赤十字を通じて先週、支援の申し出を行い、10日午前に北朝鮮から返答があったという。支援内容は、板門店を通じた文書のやり取りによって詰める予定。
韓国の北朝鮮に対する支援は、2010年11月に北朝鮮が韓国の大延坪島(テヨンピョンド)を砲撃し、兵士2人と民間人2人が死亡した事件を受けて中断していた。
韓国の聯合ニュースによれば、韓国は昨年も北朝鮮に対して即席めんとビスケットを支援すると申し出たが、北朝鮮側はコメとセメントを求め、支援は実現しなかった。ただし韓国統一省によると、民間団体を通じた食糧支援の受け入れは1月に表明していたという。