北朝鮮の洪水禍、国連機関が被災地への緊急食糧援助を開始

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(CNN) 北朝鮮各地を襲っている豪雨、洪水被害で世界食糧計画(WFP)は3日、緊急食糧援助の第1陣となるトウモロコシを送る作業を開始したと発表した。今後2週間にわたり1日当たり400グラムのトウモロコシを配給する。

7月18~29日の間の豪雨による北朝鮮の洪水被害について国連は2日、非常事態と宣言。被害が甚大な被災地では食糧支援が早急に必要と述べていた。死者は88人としているが、北朝鮮の地元メディアは犠牲者は100人以上と報じた。

最多の犠牲者が出ているのは首都平壌の北東部にある平安南道となっている。豪雨は平壌や平安北道でも報告されている。

北朝鮮の朝鮮中央通信によると、洪水による負傷者は4日未明の段階で134人。民家5000棟以上が倒壊などし、1万2030棟が浸水した。自宅など失った住民は6万3000人としている。

洪水で農作物が台無しになる被害も出ている。北朝鮮は慢性的な食糧不足に襲われており、農作地の破壊は状況をさらに深刻化させると懸念されている。浸水した農作地の面積は4日までに約4800ヘクタールとも伝えた。

国連によると、被害を受けた農作可能な土地の面積は3万600ヘクタール以上。また、井戸や水のくみ上げ施設も壊され、約5万世帯が清潔な飲料水を確保出来ないでいる。

北朝鮮内で活動する人道援助団体の関係者は、深刻な栄養失調状態が大規模に起きているとも報告した。

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