前立腺がん手術のコロンビア大統領が退院 「転移なし」
(CNN) コロンビアのサントス大統領(61)は6日、前立腺がん手術のため入院していた首都ボゴタ市内の病院から退院し、自宅へ戻った。
サントス大統領は1日に前立腺がんを公表。「腫瘍(しゅよう)は小さく、悪性ではない」として3日に手術を受けていた。
病院を出た大統領は記者団との会見で「転移はなかった。言い換えれば完治したということだ」と語り、ツイッターに「皆さんの支援と連帯に100万回の感謝を」と書き込んだ。
コロンビア政府は左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)との和平交渉に乗り出している。大統領の手術と同時に、ノルウェーのオスロで8日に始まる予定だった交渉が14日からに変更された。
中南米では近年、がんの診断を受ける指導者が相次いでいる。ベネズエラのチャベス大統領は昨年、がん手術を受けたことを告白した。ブラジルではルセフ大統領とルラ前大統領がともにがん治療を経験している。パラグアイのルゴ前大統領は在任中の2010年に悪性リンパ腫、アルゼンチンのフェルナンデス大統領は今年初めに甲状腺がんの治療を受けた。