マリへの国際的な軍事介入必要、国際指導者ら 霊廟破壊も
バマコ(CNN) イスラム過激派に北部を制圧され、混乱している西アフリカのマリの首都バマコで19日、欧州連合、国連、西アフリカ諸国の指導者が会談し、マリの安全保障上の危機を解決する上で早急な軍事介入が不可欠との見解で一致した。
国連安全保障理事会は12日、マリ周辺諸国の指導者らに、45日以内に国際的な軍事介入への詳細な計画を作成するよう求める決議案を採択。19日の会議は、その決議を受けたものだ。
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)のカブラン議長は「マリは12カ月以内に公正な選挙を実施し、各機関を機能させ、早急に多国籍軍を配備することにより、政治的に移行する必要がある」とし、ECOWASは軍事訓練の支援、後方支援、マリ軍の強化などを行う用意があると語った。
また国連のエリアソン事務次長も、国連はマリ国内の対話や政治的交渉を早急に支援する用意があると述べた。
そんな中、マリ北部を拠点とする国際テロ組織アルカイダとつながりのあるイスラム系武装集団が18日、マリ北部の世界遺産都市トンブクトゥにある歴史的にも、宗教的にも重要な霊廟(れいびょう)を破壊した。トンブクトゥの元市長によると、霊廟が破壊されたのは今年に入って少なくとも4回目だという。